というのも、私は大学で心理学を学んでいたこともあり、東京大学あかちゃんラボの研究結果を活かした絵本と聞けば、追試(追実験)しなければ!と思ったからですΣ(´∀`;)www
ちなみに、当時は、犯罪心理学を勉強したくて大学・ゼミを選びましたが、結局今覆されそうになっている進化論をベースにした魅力心理学に夢中で、卒論では「女性の露出度が魅力度に及ぼす影響」なんてことを大真面目にやっていました(笑)
今になって、発達心理学や教育心理学の教科書を引っ張り出していますが、意外と覚えているもので、ゼミに入るためとはいえ、教養課程でちゃんと勉強しておいてよかったなと思います( ・`ω・´)
表紙に「あかちゃんの目をくぎづけにしたのはこの絵でした」とある通り、実際に生後8ヶ月~14ヶ月の赤ちゃん22名を対象に、選好注視法を用いた実験を行ったそうです。
ラボが指定した(意味の無い)音「もいもい」に対する絵をデザイナーに描いてもらい、複数の絵を同時に呈示し、アイトラッカーという視線を追う装置で赤ちゃんが最も注目した画像を選んだそうです。
確かに、赤ちゃんは、原色などのコントラストの強い色彩や、ヒトの顔に興味を持つという先行研究があるので、この絵が選ばれたのは、なんとなく納得です。
私には、目が一つで、しっぽに丸い模様がついた虫のような生き物に見えますが、もしかしたら赤ちゃんには、顔のように見えているのかもしれないですね。
ヒトの顔に対する選好も、目が正面(自分)を見ている画像のほうが、目をそらしている画像よりも好まれるという先行研究があるので、これだけいっぱい目のような丸が描いてあると、自分を見ている顔がいっぱいあるように見えているのかも?(;゚∀゚)笑
一方で、音に対しては、なぜ「もいもい」という音に決まったのか、調べても見つけられませんでした。
「もいもい」という音は赤ちゃんを安心させる音と言われているようですが、他にどのような音を呈示したのか、実験の詳細が気になるところではあります^^;
というのも、一般的に、大人になると視覚優位になり、80%以上の情報を視覚から獲得すると言われている一方、赤ちゃんは、聴覚優位な子が多い傾向があると言われています。
胎児の頃も聴覚は機能していますが、視覚は明るさを感知する機能しか確認できていないですしね。
ロビンソンらが生後8~16ヶ月の赤ちゃんを対象に行った実験では、慣れて飽きてしまった(馴化した)音と図形の組み合わせに関して、音を新しくした方が、図形を新しくした場合よりも見つめる時間が長いという結果が出ています。
つまり、新しい図形よりも新しい音に対して敏感に反応しているため、視覚よりも聴覚が優位ということがわかります。
また、おそらく何度も「もいもい」を読み聞かせるうちに、馴化してあまり興味を持たず見なくなってしまうはずですが、その場合は、絵本を買い換えるのではなく、「もいもい」という音を変えれば、まだまだ楽しめる可能性があるということですね!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
なお、「もいもい」を見て、赤ちゃんが泣き止むのは、泣く欲求よりも好奇心が勝つからです。
生理的欲求以外で泣いたりぐずったりしているときは、抱っこしたりあやしてご機嫌をとるのでなく、興味をひくおもちゃや絵本を見せることで、自分で感情のコントロールをする練習になるそうです。
私は、今すぐ実験できないのがもどかしいほど楽しみなので、既にお子さんがいらっしゃる方は、是非試してみてください!そして、結果を教えてください!!ケースは多いに越したことがないですから( ー`дー´)b(笑)
「もいもい」に影響されて、絵本を作ってみました!
【0歳の絵本】オリジナル布絵本「小鬼くんが笑った」を作ってみた
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